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サイクリックペプチド模倣技術を用いたCTLA-4とB7-1のPPI阻害剤創出に関する論文が、PharmaceuticalsのPPI特集号に掲載されました

ペプチド阻害剤の配列情報から低分子PPI (Protein-Protein Interaction) 阻害剤を見出す新しい手法について、PharmaceuticalsのPPI特集号“Small Molecules Targeting Protein-Protein Interactions (PPIs): Current Strategies for the Development of New Drugs”で論文発表いたしました。 ペプチド阻害剤は様々な方法で創出できますが、in vivo での薬物動態特性が低いことから薬物として開発することには困難を伴います。一方、低分子化合物ライブラリーのHTSからPPI阻害剤を見出すことも困難でした。したがって、ペプチド阻害剤の情報から低分子阻害剤を設計する技術は、PPIなどの”undruggable target”に対して特に有用なアプローチと考えられます。 本論文では、弊社のPepMetics技術を利用して、CTLA-4とB7-1のPPIに対する低分子阻害剤を創出する手法について述べられています。環状ペプチド阻害剤の配列情報のみを利用して、ペプチドの連続アミノ酸を模倣する一連のPepMetics分子をデザインし合成し、低分子PPI阻害剤を迅速に見出しました。標的蛋白質に結合したペプチドのX線構造を必要とせずに、ペプチド阻害剤から低分子阻害剤を設計することが可能です。本手法はジーンフロンティア株式会社1および理論創薬研究所2との共同で開発されたものです。

Rational Strategy for Designing Peptidomimetic Small Molecules Based on Cyclic Peptides Targeting Protein–Protein Interaction between CTLA-4 and B7-1

Pharmaceuticals 2022, 15(12), 1506

1.  

http://www.itmol.com/

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